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溶連菌感染症

『6歳のマー君は、39度の高い熱を出し、のどを痛がって病院へ来ました。下痢はありませんが2回吐いたそうです。診察しますと、ノドとへんとう腺が鮮やかな真っ赤です。舌が白くなって先のほうに小さな赤いつぶつぶが盛り上がっています。あごの下のリンパ腺は小指の頭ぐらいにはれ、押さえるといたがります。おへその下を診ると、細かい粟粒のような赤い発疹がびっしりでています。』

高熱を出すノド風邪に へんとう炎があります。へんとう炎はいろいろな病原体によっておこってきますが、溶連菌(ようれんきん)という細菌によっておこるものは、とくに症状が強く、きちんと治療しないとほかの子供にうつしますし、家族内でもつぎつぎに感染します。おもに秋から冬にかけての病気で、幼稚園から小学校くらいの子供に多いものです。溶連菌に感染しても、大人だと へんとう炎ですみますが、子供では発疹を生じるものがあります。マー君のように溶連菌の感染で発疹を伴うものは、ひと昔まえは「しょうこう熱」といって、保健所に届け、隔離入院がたてまえの病気でした。今では抗生物質で軽いうちに治ります。
ところが困ったことに、この病気はあとで腎炎やリュウマチ熱などの余病を起こすことがわかっています。抗生物質を飲むと熱は2〜3日でさがって、のどの痛みもとれ食欲もでてきますので、薬を勝手にやめ幼稚園や学校に行っていると、2週間目ごろより顔がむくんで赤いオッシコが出ることがあります。ひどいときは、尿が出なくなることがあります。腎炎を起こしてきたのです。薬で熱もさがり発疹も消え、みかけはとてもよくなったようでも、へんとう腺についた菌は、なかなかとれにくいのです。初めに正しい診断を受け、きちんと手当をして菌を抑えておきさえすれば何も心配はいりません。

溶連菌感染の確実な診断は、(1)ノドの細菌を調べる(細菌培養)、(2)ノドの溶連菌の反応をテストする(ストレプトテスト)、(3)血液の反応(ASO)をみる方法があります。溶連菌感染症の診断を受けたら、処方された抗生物質を10日間確実に内服してください。それで余病が防げます。

アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱 プール熱)

代表的な夏カゼウイルスによる感染症のひとつです。主に乳幼児から学童に多い感染力のとても強い流行性疾患です。夏カゼといっても、夏場だけに流行るとは限りません。のどに変な感じがあり、のどが赤くなって痛くなったり、扁桃腺に白い膿のようなものがついたりし、39度以上の高熱(40度を越える場合もしばしばあります)が続きなかなか下がりませんが、ふつうは5日前後で治ります。

主に扁桃炎、咽頭炎、咽頭結膜熱の形であらわれます。咽頭結膜熱は、乳幼児から学童の間で流行することが多く、俗にプール熱とよばれています。夏にプールで感染することも多く、咽頭炎と結膜炎(目が赤くなり目やにが出たりします)を起こし、高い熱が出ます。滲出生扁桃炎は、扁桃腺(口蓋扁桃)の表面に白色の滲出物がみられ、喉の違和感や痛みがあります。

ウイルス感染によるカゼに直接効く薬はほとんどありませんし、抗生物質は無効です。いわゆるかぜ薬はカゼによるいろいろな症状をやわらげる薬です。アデノウイルス感染症も薬としては、喉の痛みをやわらげたり、随伴する症状を緩和する役目だけです。大事なのは「安静」と「水分補給」です。外出や運動などは避けて、からだを休めましょう。また、食欲に応じて食べやすいものを取るようにし、こまめに果汁や飲料水(できれば電解質成分を含んだもの)を取り、水分不足を補うようにしましょう。熱の高い間は、消化のよいものを取るようにしてください。

アデノウイルスは感染力がとても強いウイルスです。熱が下がり、症状がなくなった後、2日は外出をひかえ、通園、登校はしないでください。また、結膜炎のある人のタオルなどは共有しないでおきましょう。

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